歌詞として、オイラが一番優れていると思うジャンルは、童謡なんです。
オイラは、童謡のワンフレーズを聞いただけで、その曲が描こうとしている風景を見つけることができます。
きっと、多くの日本人も同じと思いますが、オイラでさえ、童謡で描こうとしている風景はノスタルジックな日本の風景ですから、今の子供や若者が、どうイメージするのか?は想像できません。
「からたちの花」って曲が、オイラには究極で、「白い、白い…」って、色を繰り返すだけで、何も言わない、感情の書かれていない歌詞でして。
でも、いろんな感情が自分の中に浮かぶのです。
日本の歌詞のベースは、童謡てある日本であって欲しいものです。
となると、「上を向いて歩こう」の素晴らしさも言っておかないと、ですな。
メロディーに対して、言葉が足らない。
何で泣いているか?説明はない。
言葉はせつないのに、曲調は明るくリズミカルで、Bメロの泣きのメロディーの部分は更に歌詞を自分から離して抽象的な言葉にすることで、歌にしています。
だから、いろんな人がいろんなシチュエーションで育てられる歌となる。
帰り道で、風呂入りながら、何かにつき口ずさむ曲となるわけですな。
いかに言葉で言わないで、言葉の奥にある言葉を聞く人に抱かせるか?が、作詞家の才能だったのでしょう。
言葉の隙間、って言うのかな?
それとは別の、グサッとくるフレーズの歌詞もあります。
80年代は、そうゆうグサッとくる言葉が、音楽だけではなく、コマーシャルなんかでも主流でしたね。
だから、歌詞を作る人も、言葉を探すのを競うくらいな時代で、鋭い作品が残っています。
松本隆さん、ユーミンなどが先頭をきってましたね。
この頃の作品で、「悲しい色やね」と言う、上田正樹さんが歌った歌がありますが、80年代を代表する歌詞の一つでして、凄いなぁといつも感心する歌詞の一つです。
多分、オイラの周りの歌詞を書くミュージシャンも、こんな風にいろいろ学び、考えて、作っていると思うのです。
オイラは昨夜、キヨシローさんの完全復活祭のDVDを見ながら飲んでいましたが、キヨシローさんは、日本語でロックする!ことを作り出した最初の人と思っています。
キヨシローさんのシャイな性格からか、肝心なサビでは内容を結ぶ言葉を使わず、全く予想外のフレーズがくる。
だからロックになるんだな。
ついつい拳を振り上げたくなる気持ちになるんだな。
「言葉を隠す」ことによって、ロックする道しるべを作ってくれたような人です。
素晴らしい!
オイラも、リアルタイムで宮沢和史、山崎まさよし、竹原ピストル…と、凄い歌詞の作品を演奏してきました。
自分が日常使っている言葉となんら変わらないのに、組み合わせとメロディーに乗せることによって、凄い力のある言葉に生まれ変わる。
凄いことです。
かないません。
作者の心の汗のようなものを感じるわけです。
その時代の方向性さえも指先すような歌もあります。
だから、今年はなんだか寂しい。
00年代は、よく方向性が分からなかった時代、と言うことでしょうかね?
それとも、もう歌が世の中に華を加える時代は終わったのか?
そうは思いたくないっすね。
「まねきねこダック!」が今年の一番残るフレーズなオイラは、寂しっす。