プロフィール

GENTA

Author:GENTA
「美ぎ島 MUSIC CONVENTION IN MIYAKO ISLAND」について お知らせするBlogです!

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

リンク

ブログ内検索

RSSフィード

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

二度と味わえない味 1

昨夜無性にシリーズ化したくなりまして、思い立ったら始める時かな?と。

あんなに美味しかったのに、もう二度と味わえない味ってありますよね?

この虚しさ、オイラは失恋より後に残ります。

ここでその味を懐かしむ、そしてもし皆さんの中で同じ味を知っていたなら、気持ちだけですが抱き合って涙しませう!

このシリーズを考えてたらいろんな二度と出合うことない味を思い出しました。

第一回目の味は…

渋谷「三裕」

渋谷は山手線のガード下、日も当たらない三坪ほどの、誰が見ても汚いトンカツ屋「三裕」。

初めて行ったのは18歳の時、音楽プロデューサーの小泉さんに連れられてだった。

実家が下請け工場だったのでオヤジには、一人前になる為にはどれだけ先輩に奢ってもらえるか!が勝負だぁ!なんて吹き込まれていたが、18歳ではまだあまり奢ってもらった経験もなく、だからこそしっかり覚えているものです。

店のオヤジは、苦虫噛み締めた顔とはコレ!ってくらいに愛想がない。

黙々と仕事をしている。

卓上アンテナで映るテレビは山手線が通る度にグシャグシャになる。

カウンター6席、4人掛けと2人横並びのカップル席(初めてのデートには向いてませんぜ)でパンパンになり、外では数人が待って並ぶことも。

店が愛想ないので、客同士暗黙のルールってやつで、席を譲り合う。

ま、お隣とピッタリくっついて食べるのですな。

たしかメニューは、特ロース、ヒレ、ロース、とんかつ定食だけだったような。

いつもロース定食¥1000でしたな。

トンカツは、茶色になるまで良く揚げるタイプ。

ソースは自家製の辛口と甘口があり、それをオイラはブレンドしていましたな。

出来上がるまで、目の前を歩くチャバネ君を眺めていると、菜っ葉の細かく刻んだ漬物が出てくる。

これには、ジョリジョリするほどの化学調味料がたっぷりかかっている。

これがガード下にはいい味なんだな。

トンカツはもちろん、白米、キャベツ、味噌汁までパーフェクトなトンカツ屋だった。

長居する客はいない。

食べたら次の客の為にサッと出る。

かなり通ったし、後輩に渋谷でご飯奢るならここが一番ボリュームも味も喜ばれ、オイラの懐にも優しかった。

つい二年くらい前まであったのに、急に閉店した。

一瞬に働いていた奥さん(テレビばかり見ていた)が病気の噂もあり、最後のほうはオヤジが一人で、相変わらず苦虫噛み締めた顔で「いらっしゃい」とか「ありがとうございました」とか、似合わない事を言っていた記憶がある。

この店の後期、渋谷TheROOMでイベントを毎月やっていたころ、TheROOMのそばの八百屋さんの軒下で笑顔で座談しているオヤジをよく見かけた。

笑う時もあるのか?と。

きっと仕事に厳しい人だったんだと思いました。



次回は…じゃがまるくん、っす。
きっと。

スポンサーサイト

<< 二度と味わえない味 2 | ホーム | それは突然に! >>


コメント

口がトンカツを欲してきました
よっしゃ!
お昼食べてもうひとがんばりしますb

素敵ですね。
情景が…そして味が、脳裏に浮かんで来るようです。

会ったこともない、どんな人かわからない作家さんが書いたものではなく、
ゲンタさんが書かれているからなおさらです。



いいなぁと思いつつ、すでに味わえない所がまた、
切なくて…良いですねぇ。。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。